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2011 - 7 /14
アンギラスは主役、ニセイカウシュッペ山は脇役
どうしてこの山には名前が無いのだろうかと不思議に思う山はいくつかありますが、北大雪はニセイカウシュッペ山の東に聳え立つ岩山は、まさにその最たるものだと思うのです。

山頂部にいくつもの岩塔を従えた姿は、まるで北の八ツ峰。
それはいくらなんでも褒めすぎだろうというのなら、北のエギーユ・デュ・ミディ。
いえ、ウソです。すんません。
いずれにしても、もともと岩峰に乏しい北海道では、こういう凛々しい山はそうそうお目にかかれないので、ニペソツ、芦別岳、利尻岳に次ぐ地位を与えられてもいいんじゃないかと思うのですが、なんせ正式な名前が無いのです。
しかし正式な名はなくても通称名はあります。
誰が呼んだかアンギラス。
おそらく北海道の岳人たちも、名前がなけりゃ話しもしにくいということで、いつしかこの呼び方が定着していったのでしょう。
いちおう補足しておくと、軍艦山という冴えない呼び名もあるようです。
というわけで、今回の山行の主役はニセイカウシュッペ山ではなく、アンギラスなのです。
歩き始めは、林道がそのまま延長されたような、なだらかな道を行きます。
こないだの狩場とは比べものにならない、しっかりとした道です(というかあれは道でさえなかった)。
郵便屋さんならカブに乗って配達してくれそうな道なのです。

少しずつ道は細くなり、段差やぬかるみ、倒木なども出てくるのですが、斜度は変わらずゆるいままなのでいつまでもダラダラ。
登ってる感じがあまりしない道でもあります。
てくてくと、散歩気分で1時間、ようやくニセイカウシュッペ山が見えてきました。
どれがニセイカウシュッペ山?。さぁ。。。

UFOみたいなのが写ってるのは、ブユです。
暑いのガマンしてここまで長袖で登ってきたけれど、もう汗だくでこりゃかなわんと腕まくりした途端にブユが集ってきます。
木々が低くなり、だんだんと岩まじりの道になって、見晴台という絶対に見晴らしがいいに決まってる場所に到着です。

左から、赤岳、白雲岳、黒岳、北海、凌雲、北鎮、鋸、比布(北斜面の残雪の多さには驚愕)。
雲の中に国立峰と愛別岳かな。
というかあなたたち、誰でもいいからアンギラスに名前を分けてあげてくださいな。
こっちはニセイカウシュッペ、アンギラス、平山、ひまな山、ヒマラヤマ、ですよ。
学生プロレスが組んだロックバンドみたいじゃないですか。
ボーカルだけ本名だし。
それはさておき、すいすいと快適な尾根道を進み、1560mピークを巻くあたりまで来ると、眼前になんだかイカツい岩山の登場です。
イカツい岩山。もちろん名前はないが、いちおう大槍と呼ばれています。

主峰を差しおいて大槍を名乗るとは、いい根性してますよ。
登山道は大槍を通らず、肩を巻いて登っていきます。
大槍の山頂へ続く薄い踏み跡もありますが、イワイワなので登ろうと思えば適当に登れそうです。
大槍から層雲峡に向かって落ちていく尾根と、小槍。
ちゃんと小槍まであるんです。

なるほど大槍はジャンクションピークなんだな。
支尾根にしてはなかなか秀麗なシェイプをしてまして、真冬のナイフリッジを想像すると背筋がぞくぞくします。
もちろんぼくには歩けませんが。
これまた山体よりも、ゆるく弧を描いて山頂直下までのび上がる白い雪渓に、いろんな想像が膨らむというもんです。
茅刈別第三支川。
この時期でも写真にある末端よりはるか下まで雪は続いているので、あと半月ほど早ければ、白馬大雪渓と肩を並べる全長4km~5km、標高差800m~1000mの長ーい雪渓歩きが楽しめそうな予感に胸がときめきます。
大槍を越えたあたりがちょうど森林限界で、山頂まではあと少し。
三角点に腰を下ろす不届き者と思われるかもしれませんが、たぶん空気椅子です。
大腿四頭筋がプルプル動いてるでしょ?。
さぁ、アンギラスへ。
といっても登山道はありません。
踏み跡はいくつもあるのですが、そもそも地図にも道がないのでどこへ向かえばよいのか分からないのです。
Twitterつながりの、ぎょさんからアドバイスいただいたりしつつ、いざハイマツ藪に突入。
けっきょく正解だったのは、キジ撃ち道でした。
目印は真っ白なペーパーでございます。
もう少し進んでいくと、ネマガリ藪の急斜面に出くわします。
ここは一気に鞍部に向かって、転がるように下りていきます。
あ、すいません間違えました。鞍部に向かって、転がり落ちていきます。
下に着いて振り返って、こんなところ登り返すのかやめときゃ良かったと後悔する、そういう斜面です。
そしていよいよ、リトル・ミディに取り付きます。
どきどき。
でもじつは中間点までは、ハイマツがびっしり生えているので岩山という感じはなく、それほど緊張する箇所はありません。
パンツが松ヤニだらけになるだけです。
落ちたらアウトかも、って岩場は2箇所。
それもほんの数メートルだけです。
ホールドは少ないですが、みんながそれを使うせいかそこだけ色が変わっているので、答えが書いてある試験問題みたいなものです。
アンギラスの頂上からの眺めは、そりゃあもう爽快のひとことです。
・アンギラスの頂上からの景色
QuicktimeVR版 (高画質)はこちらをクリック(1715KB)
Flash版 (中画質)はこちらをクリック(1700KB)
こうして山の上からの眺めを見て思うのは、この山は地上からは見ることができない、あるいは一部しか見えないんじゃないだろうか、ということです。
北海道がいくら広大だと言っても、名のあるほとんどの山は頂上から下界を見下ろせば、どこかしらの町や道路が見えるものです。
ところがアンギラスの頂上からは、そういうものが見えないのです。
だとすれば、これだけ威厳のある山容なのに名前が付かなかったことにも合点がいきます。
さて、だいぶ時間も押しているので、長居はせずに戻ります。
岩場は下りの方がおっかないから、慎重に、慎重に。
行きは前しか見てなかったから気付かなかったけど、こんな山を背負って登ってきたのか。

これは大槍を反対側から見た姿です。
主峰のニセイカウシュッペ山が、膨れそこないのシュークリームみたいな鈍頂だったことを考えれば、尾根の途中の一ピークが大槍を名乗ったとしてもやむなしという気がします。
鞍部まで下って雪の上で一息入れて、さきほど来るとき転がり落ちるように転がり落ちたネマガリ急斜面を、死にもの狂いで直登します。
びっしりと下向きに生えたネマガリ藪を登っていると、気管支の繊毛運動によって排出されていく異物になった気分です。
稜線まで戻れば、あとはもう立派な登山道を下るだけです。
無事に下山して、長い長い林道をとことこ走り、町に着くころには日暮れの時間。

汗だくになって、ブユに刺されて、パンツもシャツも松ヤニにまみれて、道のないところを歩いてくたくたになって、北国の短い夏の長い一日を、山にどっぷりとつかって過ごしたあとに見る夕焼けは、いつもの夕暮れの空よりも、100倍きれいに輝いていました。
だからこの後、町のお店が軒並み閉まってて、晩御飯が焼きそばUFO(賞味期限切れで半額)しかなかったことも、仕方ないさと笑って許します。
登山日:2011年7月7日
投稿者 hamayo : 2011年7月14日 23:48
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はい、ものの本によると、我々のギョーカイでは、
ウォーターポンププライヤーのことを「アンギラス」と呼ぶそうです。
しかしワタクシ、恥ずかしながらこのギョーカイには二十余年おりますが、
いまだかつてウォーターポンププライヤーのことを「アンギラス」と呼ぶ人には出会ったことがありません。
ちなみにワタクシの愛用はクニペックスのアリゲーター。 コブラではありません。
あ、どーでもいい。。。
軍艦山、いかさないですかねえ? バルナックライカ並みにいかした軍艦だと思うのですが・・・・
あ、それもどーでもいい。。。。。
しかし、かっこいい山ですなー。 おいずみようならさしずめ「八剣山」と形容しそうなばく。
なんと!、"アンギラス=怪獣"説をくつがえす、新たな発見ですよ。
調べてみたら、おぉ懐かしやロブスターのマークが付いてるのを見つけました。
Lobster Tools:アンギラス
http://bit.ly/pQIDCK
ウォーターポンププライヤーにはぼくもちょっとうるさいですよ。
ハンマーの代わりに使ってた時、ちから任せに振り下ろした瞬間、グリップのゴムだけが手元に残って、プライヤーの本体は国道12号を横断して向こうの歩道まで飛んでった事があるぐらいですから、エッヘン。
ちなみにクニペックスのペンチも持ってます。
持ってるだけです。
ペンチ買ったとき貰ったクニペックスのステッカーを財布に入れてたら、いつのまにか千円札に張り付いてしまって、剥がせそうにないから裏を見せつつホーマックでの支払いに使いました。
そのうちDENZIさんの所に渡るかもしれませんが、その千円札はぼくのお札なので返して下さいね。
1割はお礼します。
> バルナックライカ並みにいかした軍艦
まさかそっちの軍艦で攻めてくるとは・・・。さすがです。
まー、軍艦~という地名はそこらじゅうにありそうなので、ありきたりかな、と。
軍艦島とか、軍艦岩とか、えーと、、、あんまりないですねごめんなさい。
いや~ん、なんかかっこいい!
いつになくすてき☆
こういうとこもあったのねぇ。。。
なんか勝手に思い込んでました。ほっかいどーのおやま。
でろでろでろ~っておっぴろがったやつら。だけど、
こんな、きょうりゅうの背中みたいなやつもいたなんて。。。
でも、松脂漬けパンツはちとアレですね。。。
おせんたくもお疲れさま☆
> いや~ん、なんかかっこいい!
> いつになくすてき☆
いやー照れるなぁ。
もっと言ってください、姐さま。
たしかに北海道の山は、ぼくとは違って、でろーん、びたーん、が多いんです。
良くいえば雄大。
なもんで、こーゆー山に来ると興奮するんですよ。
松ヤニには苦労しましたよー。
山の中じゃなくて下りてから。
翌日と翌々日、道東をブラブラする予定だったのですが、替えのパンツを忘れてしまってて・・・。
行けども行けども牛と鹿しかいないような場所なので、パンツなんて買うところがないわけです。
やっとみつけたスーパーに並んでるのはLとLLサイズばっかりで、もうしかたないから柔道の胴着みたいなぶっかぶかの、ヒモで縛るやつを買ったのですが、よりによって色が黒。
どっから見てもベストキッドのコブラ会ですよ。
そういや洗濯したっけかな?。
やべー!Hamayoさんってばジョニーだったのですね!
やっぱりみっちり3ヶ月間、ワックス掛け、床磨き、ペンキ
塗りをやらされたんですよね?
最後は鶴立拳でフィニッシュですか!
間違えました(笑)
ジョニーとダニエルが混ざってしまいました~!
ベストキッド・・・懐かしいですねー!
コブラ会の方が断然カッチョイイと思うんですよ。
ジョニーは悪役だけど、最後にはちょっとイイやつになるとこなんて、日本映画っぽくてたまりません。
そういやmyorさんも黒い色のウェアが多いけど、やっぱりコブラ会LOVEですか?。
来年こそは、鶴の舞テレマークポジションでゲレンデを沸かせようじゃないですか。
その前に、メロン・・・、トウキビ・・・