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2010 - 6 /20
山で一泊、上ホロから十勝岳(2日目)
午前3時。
青い朝。
あたりには沈黙がみなぎっていました。
薄明の始まった空の下で、山々はゆうべとまた違う表情をしています。
稜線を北へ歩いていくと、ちょうど上ホロカメットク山の頂に、今日の最初の日の光があたりはじめました。

美瑛岳方面に縦走する登山者たちを見送ったら、テントに戻って二度寝します。
なんせまだ4時すぎですから。
グゥグゥ。
8時半になって、ようやく十勝岳へ向けて出発。
荷物はあらかたテントに置いて、身軽な体で。

今日の十勝岳は、新得側からの風がとても強く、細尾根の通過ではなんども恐い思いをしました。

最後はやはり、スコリアの急な斜面を、風の音だけを聞きながら登り切りました。
先週来たばっかりなのに。

真冬にバスを待つ老人のように見えるのは、たぶん強風のせいです。たぶん。
とにかく風が強いので、一目散に下山。
振り返ると、今日も十勝岳は黒々としていました。

途中に見える、大砲岩にはX印。

20年前の秋、初雪が降る中ここからOP尾根を下り、三段山経由で下山したことがあります。
当時は立ち入り禁止じゃなかったように思うけど、岩場でさんざんな目にあったことだけははっきりと覚えています。
いわゆるバリエーションルートですが、もし機会があるなら、いつかまた、今度はこの尾根を登ってみたいな。
正午前にテントに戻り、昼ご飯に残しておいた富良野マルシェ・サボールのバカでかいパンを頬張ったら、一夜の宿を片付けて帰り支度。
名残惜しいよ。
巻き道は通らず、カミホロカメットク山の山頂へダイレクトに。

遠目にはひどく荒々しく見えるこの山ですが、花のシーズンの先陣を切って、初夏の岩礫地をいろどる3姉妹が咲いていました。
次はいつ来られるかなー。
階段地獄は、もちろんグリセードで。
ピッケルなしのグリセードはスクワットそのもので、太腿がパンパン。

化物岩を回りこんで、急なトラバースを越えてしまえば、もう難所はありません。
30度の気温と雪の照り返しに目がくらむ中、帰り道とぼとぼ。
やがて凌雲閣が見えてきて、今回の山旅は無事終わりました。
山開きの前にしか見られない風景、見ることができたんだろうか。
目に見える物事だけでは説明が付かない何かって、なんだったんだろう。
少しだけ分かったことがあって、それは、夏至ってやつが大きく関わっているんじゃないのかな、ってことです。
夏至のころ、黄経90度を境として、太陽に現れる変化。
これから衰えていく光の中で見る風景と、成長を続ける光の中で見る風景が、一緒のわけがないじゃないか、なんてね。
たぶん答えは、何年も何十年も、繰りかえし山を歩き続けていれば、そのずっと後に分かるのかも。
山の楽しみは尽きません。
おしまい。
投稿者 hamayo : 2010年6月20日 07:28
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はじめまして、DENZIともうします。
J氏のところからのつながりで、しばらく見させていただいてました。
同じ小樽在住ということで、裏山エクスプロージョンなどは大変楽しく拝見させていただきました。
今回は「同じ風景」に惹かれてコメントさせてもらいます。
もっともオイラはゴールでhamayoさんはスタートですが。(笑)
入り口止まりのオイラですので、あの山々を歩けるhamayoさんにしびれます。
山に対峙する姿勢やそれを残せる写真のウデも素敵ですね。
またコメントさせていただきます。
これはこれは、DENZIさん。
はじめまして。
小樽っこならその名を聞かぬ者はおらんという大御所にお出でいただき、おどろいております。
ぼくの方とて、DENZIさんのBlogはずいぶん前から読んでまして、RSSリーダーに放り込んでる中では一二を争う古株だったりします。
もちろんカテゴリは、「写真」で分類してますよ。
ちかごろの躍動感あふれる斜め構図の写真もワクワクするのですが、最近は「錆」の方はやらなくなったのでしょうか。
やっぱ小樽だよなぁって感じで、ファンだったんですよ。
またお願いしますね。
ところで、どうしてもひとつだけ、気になってしょうがないことがあるのです・・・
ツッコミ好きなカンサイ人の言うことなので、どうか許してやって欲しいのですが・・・
> 裏山エクスプロージョンなどは大変楽しく
explosion って、山が爆発してますやん(笑)。
はい、そうなんです。
exploration(探検・踏査)の方です。
こんなコメント返しであいすみませんが、これからもよろしくお願いいたします。
山が眠りに着く瞬間と山が目覚めていく瞬間を見たくて・・・山泊まりが好きになりました。
山の夜は真っ暗といより・・・月や星がなければ漆黒の世界です。まるでブラックホールの中?!(笑)
その闇がなんと表現しようか・・・例え様のない色々に変化し漆黒の闇から救い出してくれる救世主だね。
まっ私の発想だけど(^^;
あさってから日高の山に夕日と朝日を見に行ってきます。私にとって遠い存在の日高の山にはどんな光景が広がっているか・・・・興奮してます。
まさに、田部重治の「山と渓谷」にある、
< 引用>
「山に登るということは、絶対に山に寝ることでなければ
ならない。
-中略-
山の嵐を聞きながら、その間に焚火をしながら、
そこに一夜を経る事でなければならない。
そして山そのものと自分というものの存在が根底に
おいてしっくり融け合わなければならない。」
< /引用>
ってやつですね。
そしてやっぱり、一日の終わりと一日の始まりの両方を山ですごすのは、素敵なことです。
日高かぁ。。。
いいなぁ。ウラヤマスィ。
あさっては夏本番を思わせる登山日和になりそうだし。
お気を付けて、イッテラッサーイ。