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2009 - 10 / 8
会津の巨峰、磐梯山
富士山の大きさを実感したいのなら、東海道新幹線に乗るのがいちばんです。
夜道を歩けば月がついてくるのと同じように、富士山は時速300kmで走る新幹線にぴったりとついてきます。
空の雲が後ろへ飛んでいく中で、富士山は新幹線についてくるのです。
それと比べたら、さすがにスケールダウンを感じるけれど、磐梯山という山の大きさをぼくはかつて、夜の磐越自動車道で知りました。
高速道路を走る車、窓の外をどこまでもついてくる黒い巨体。
おなじ独立峰の羊蹄山と高さはかわらないのに、この重量感と圧迫感はどこからくるのだろうかと。
ずっと遠くにいて憧れだった磐梯山。
ちょっとした機会に恵まれて、用事のついでに登ってまいりました。
八方台から歩きはじめると、最初のポイントとなる「中ノ湯」までは、若いブナにおおわれたきもちのよい森を進みます。
かつてはこの奥に温泉宿があったためか、勾配のゆるい歩きよい道です。

残念ながら廃業してしまいましたが、歩いてしかいけない山奥で温泉宿の営業ができるというのは、北海道との大きなちがいです。
本沢温泉、赤岳鉱泉、夏沢鉱泉、仙人温泉、三斗小屋温泉・・・
歩いてしか行けない温泉宿は、山旅をより楽しくさせてくれるだけでなく、「登山+温泉」という日本の登山文化を象徴する存在です。
裏磐梯からのコースと合流したら、がぜん本気の急登でぐいぐい登っていきます。
落ちたら最後のがけっぷちや鎖場など、変化のある楽しいトレイルです。
くずれた斜面の途中からは、表磐梯のやわらかな風貌とは正反対の、するどく切り立った岩峰が目をたのしませてくれます。

やがてあたりは霧につつまれるけど、山肌の燃えるような色づきに元気づけられて、峠をめざします。

傾斜がゆるくなり、峠でほかのコースと合流したら、おおぜいの登山者でにぎわう弘法清水小屋。
ここは四合目です。

帰りがけ、一杯300円のきのこ汁を所望すると、具がほとんどなくなってしまったということで、タダにしていただきました。
けっこう急な、小屋からの最後の登りをこなすと、ガレガレの山頂に到着。

山頂からは、荒々しく削られた櫛ヶ峰や火口壁、今年6月に発生した大規模な土石流、数えきれないほどの湖沼群など、山の強さと美しさをリアルに感じられる眺望がひろがります。
そうそう、磐梯山の大きさの秘密。
それはたぶん、山頂が五合目だということです。
何度もの大噴火や山体崩壊の結果、山の上半分が失われてしまったのが、いまの磐梯山の姿なのだそうです。
だからいまの山頂は、もとの五合目であって、そこからかつての山の高さを想像すれば、重力すら感じるほどの山体や広大な裾野も、なるほど合点がいくわけです。
さて、帰りは「お花畑コース」を通って下りていきます。
もちろん花なんて咲いていませんが、独立峰とは思えない雄大な山岳美になんども足をとめて、なごり惜しい帰り道。

この大きくて美しい山から、もう去らなきゃいけないのか。
残念な思いはきっぱりと背中からおろせば、ふしぎと足どりも軽くなります。
山から元気を分けてもらうって、こういうことなんだなぁ。
「今日もいい山歩きができました」。
こころのなかで山に頭を下げて、磐梯山をあとにしました。
ひとつの山に、6つも登山口がある山だけあって、おおぜいの人が行きかう登山道には活気がありました。
とりわけ驚いたのは、ファッション雑誌の山特集から抜け出てきたような、山ガール・山ボーイたちがあちこちにいたことです。
観光がてらにちょっとそこまで、といった雰囲気の人たちとは一線を画す、完全山装備+αのオシャレさんたちがしなやかに登山道を駈けていく風景は、北海道じゃ見られないものですね。
こうして若い人たちがしっかり山に登ってる姿を見ると、山登りの文化がちゃんと受け継がれていく安心感と同時に、登山に対するまったく新しいパラダイムが生まれそうな予感にワクワクします。
年を取った証拠かな。
登山日:9月下旬
磐梯山(八方台コース)GPSトラック
磐梯山(八方台コース)断面図
投稿者 hamayo : 23:11
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どうもです。
夕刻は、コメントを有難うございました。
正直、「えっ!」と驚きました。(笑)
自分が失礼にならないようにURLを置いてきたことを忘れてです。
>年を取った証拠かな。
あなたのレベルで年をとったのなら、私などは「…射干玉(ぬばたま)の闇の中で徐(しず)かに記憶を呼び戻し、…」と、折口信夫の『死者の書』あたりの主人公です。(笑)
しかし、良い山を歩かれますね!。と言うよりも、良い風景の見つめかたをされるな~!! と、感動です。
と、言うことで、すみません!今後に備えて、勝手にリンクをいただきます。
どうもこんばんは。
よくお年寄りにとしを尋ねると、「なんぼだったべか?、74か75か76か・・・」みたいなことをいわれることがありますが、40を前にしてぼくも同じような感じになってまいりました。
20代のころは自分の年齢なんて間違うはずないと思っていましたが、いやいやどうして、これが本当にわからなくなっちゃうんですね(笑)。
雪山の風景は、思わぬ伏兵に足もとを掬われて、おじゃんになりました。
自分は完全装備だったのに、クルマが夏タイヤ!
登山口までの道路が今季初の圧雪アイスバーンで・・・。
リンクはぜんぜんOKです。
このBlogのリンクもはやいとこ復活させないと。
ブナブナブナ~♪ブ~ナ♪
ブナ林の匂いが浸み込んだ山行のようですね。
koyukiはダケカンバ林しか歩いた事がないので羨ましいです。
紅葉もメリハリがしてて美しい山ですね^^。
お~~山頂にたたずむボーイはとてもファッショナブルでステキです!
そう云えば最近は中高年ばかりでなく若者の登山者が目につきます。
嬉しいですね。ファッショナブルとは限りませんが・・・???
Hamayoさんが若者でないとは認定できませぬ(笑)
とりわけkoyukiは生きた化石でございます(^_^;)
こんばんは
感想を書こうかしら、と思うのですが、ためらっているうちに、更新されて‥
みなさまのコメント、ユーモアがあって、あたたかみがあって、いいですね。
私のは、いつもこればかりで申し訳ありません。
「磐梯山」でリンクをさせて頂きました。
事後報告で、すみません。
どうぞ、よろしくお願いします。
こんにちわ。
実は今朝、十勝清水町にある剣山にいってきました。
が、強風の上に登山口に着くと、雨が・・・。
レインウェアも持っていってはいましたが、涙の撤退となりました。
to koyukiさん
お歌の上手なkoyukiさんこんばんは(^o^)。
道南の山に行けばブナの林を歩けますよ~。
磐梯山も歩き始めはブナ林ですが、徐々にブナ・ミズナラ混交林になり、登るにつれてシラカバ、ダケカンバ、ナナカマドときれいに移行していきますので、登っててぜんぜん飽きません。
およよ、ワタクシもファッショナボーでございますか!
当節、内地の山ボーイの定番は、機能性タイツ+短パン+スパッツという、NZハイカーのコピースタイルですね。
そんでもって山ガールの定番は、機能性タイツ+スカート+スパッツ、のようでございます。
koyukiさんも是非スカートで!
to 龍爪色さん
どうぞどうぞお気軽にコメント下さいませ~。
しかしお父様の引き出しは無限の泉ですね。
というか、人間の脳の広がりや深さってすごいなぁ、と感動すら覚えます。
to 芽室の初心者さん
あら~、十勝方面は晴れてるのかと思ってましたが、時雨れてましたか。
雪が遅ければ、まだ今年のうちにチャンスはあるかもしれませんね。
ぼくも三段山が流れてしまいました。
雪なんてどーんと来い! って装備だったのに、十勝岳温泉が夏タイヤ走行不可というオチでした。
秋の山は天気が変わりやすいので、「あらら雨だ・・・でもあっちの山は晴れてそうだな」みたいにして転進するよりも、腹をくくって最初に決めた山に登るか、気が乗らないときはキッパリ諦めた方がいいのかなぁ、って最近は思っています。
いま晴れてるところもしばらくしたら降ってくるし、いま降ってるところもそのうち晴れてくるし、秋の山って結局その繰り返しなので、どこかで濡れてしまうんですよね。
さっそく剣山にリベンジしてきました。
前日とは打って変わっての快晴で、山頂からの景色も最高でした。前回の伏美岳で多少、登山というものに慣れたかもしれないのと、あの日以来、少しずつではありますが、トレーニングを欠かさなかったおかげもあってか、気持ち的にも体力的にもはるかに楽に登ることが出来ました。
山頂に着いたのが、比較的早い時間だったせいもあり、他に誰もいなかったおかげで、コーヒーを飲みながらしばらくの間、素晴らしい景色独り占めしつつ、ボーっとすることが出来ました。
そのせいもあってか、登山にいよいよハマってしまいそうな自分を感じます。
自宅に帰ってきて、写真をパソコンでチェックしながら、hamayoさんのように撮影できない自分に歯がゆさを感じています。
北海道を飛び出してもセルフってる~~~(^0^)
遠征登山なんて・・・羨まし~!!
私も屋久島に登りに行きたくて、屋久島貯金を始めたけど・・・たまらんゎ~(^^;
本当に最近は若い子がお山登りをしているのを多く見ますね。職場の若い子も食いついてますよ~~~
「自然の中で癒された~い」と言っていました。
お散歩コース的なところならいいけど、人を連れていくのって大変だよ。でも、みんな憧れは雪渓・花畑・ご来光!!
ハードル高過ぎ・・・
私も初心者だしね~~~アハハハ・・・(^^;
to 芽室の初心者さん
早っ!
すごい行動力ですね。
山をひとつ登るごとについてくるのは、体力だけでなく、経験値や自信とかもそうですよね。
「ここを登れたのならあの山も登れそうだ」
という自信が、また次の山へと繋がっていく感覚がいいですね。
> コーヒーを飲みながらしばらくの間、素晴らしい
> 景色独り占めしつつ、ボーっとすることが出来ました
うらやましいなぁ。
剣山の展望を独り占めだもんなぁ。
次の週末あたりでも、、、あ、雨予報だ(笑)。
to 若葉さん
遠征っていってもね、実は磐梯山は、小樽から日帰りできるんですよ!。
今回は別の用事のオマケ行事だったので日帰りじゃないけど、安達太良山とか、吾妻山とかもイケることが分かっちゃったもんね~。
山の雑誌はあまり読まないけど、どうも山雑誌じゃないファッション誌なんかで今年は山がピックアップされたみたいですね。
やはりメディアのチカラはデカイですわ。
> 憧れは雪渓・花畑・ご来光!!
ご来光がいちばん難易度高いかな。
小屋がある山って限られてるからねー。
そーこーで!、ナイトハイクですよ(笑)。
どんも、どんもっす。
やっぱし長い歴史がある内地の歩き文化には敵いませんよな。
燃えるような色づき・・・相変わらずお見事な画の連続(感動)。
久々に非の打ち所のない素晴らしい紅葉を見させてもらいましたわ(感謝)。
山登りの文化がちゃんと受け継がれていく安心感・・・。
最近、山で若い人をあまり見かけなかったのでちょっと安心っす。
でも昔に比べると若者の山離れはいかんせん・・・。
あと20年くらいしたら山で人に逢うよりクマに逢う方が多くなったりしてね(汗)。
廻り見てると歳取ってから山登り始めても辞める人多いんだよね、やっぱし中高年でも長く山続けてる人はみんな若い頃から好きで山やってる人ばかりですわ(これ事実)。
すんません、名前書き忘れますた。
Anonymousの書き込みはkacchin君でありまんす(猛省)。
えぇ、多分そうだと思ってましたよ。
小沢○郎張りの壊し屋さん。
おっと違った、kacchinさん(笑)
麓から見ても、山頂部が赤くなってるのが分かるくらい、みごとな紅葉でしたよ。
今ごろはブナが黄色に染まってるころですかね~。
山でもなんでも、ブームに乗ってはじめる人も大勢いるわけで、続ける人もいれば、やめていく人もまた大勢いるんでしょうね。
でも若い人はやっぱ元気だわ。
出だしからいきなりすっ飛ばして、途中でゼイゼイ言って休んでたから、「ふふふ、青年よ、山を歩くのにもペースというものがあるんだよ」なんて心の中で思ってたら、いつの間にか山頂に先についてやがる。
こっちは抜かれたことさえ気付かないときたもんだ。
トホホ。