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2008 - 1 / 9
朝里峠で、GPSに気付かされたコワイこと
正月休みもあけて、今年も仕事がんばらないぞと誓う間もなくすぐ日曜日がやってきました。
土曜日はなかなかの好天だっただけに、今日も引き続きその恩恵にあずかれるのかと期待が高まりますが、やはりというか何と言うか、吹雪です。
風雪強シ、です。
早々に今日の外出をあきらめて、溜まりに溜まった休み中のメールチェックに2時間くらいかけてると、窓の外が青く明るく光ってる!。
気象庁の短時間降水予想図を見れば、15時くらいまでは降ってもチラチラくらいかも。
ってことで大慌てで準備して、もともと予定していた朝里峠へ向かいました。
今日の野良テレの目的は、2つあります。
・GPSレシーバの挙動を確認すること
・非自立式テントの深雪での設営
どっちも別に山に行かなくても出来ることだけど、そこはやっぱネ、日本全国酒飲み音頭とおんなじで、何かと理由付けして山に行きたがるんですよ。
11月ぅは何でもないけど山に行けるぞ~
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がしかし、峠について準備を始めたとたん、あっという間に厚い雲が押し寄せ日は陰り、雪が風を伴って吹き付けてくるじゃないですか。
このタイミングのよさには、さすがのぼくもタマゲました。
ぜったい誰かがどこからか見ていて、スイッチを押したんだ。
さもなくば何かセンサみたいなのがあって、それを踏んでしまったに違いない。
やれやれ・・・。
南側の国際スキー場~朝里岳方面は、スノーモビルの爆音が響き渡っていておっかないので、北側の小山を目指すことにしました。
GPSの精度を確認すべく、あえて旧道→林道というコースを選びます。
むかしは車も通ってただけあって、旧道はとてもゆるい勾配で朝里峠トンネルの上を進みます。
そして旧朝里峠の小樽側にある、かつては走り屋がこぞって訪れたであろう九十九折へと下っていく手前で、林道への分岐になります。
林道に入ると下り勾配が少しの間続き、やがて送電線の下に出ます。
雪の降り方も弱くなってきました。
ここは 2ルートの送電線が走ってるので、かなり幅広く木や笹の刈り払いがされており、イイ感じのゲレンデが左右に広がっています。
が、すでにモビラーに食われてズタズタ。

ここから北北西に進路をとれば、緩斜面の滑りと絶景が楽しめる屏風岳方面へ。
でも今日は時間が遅いのでそれはまたの機会ということで、急角度に進路を東南東へ向け、道なりに林道をつめていきます。
地図に載っていない細い道を左に分けて送電線下を進むと、晴れてれば見通しの良い直線の登り坂に差しかかります。
ふたたび雪の降り方が激しくなり、さらに風の通り道なのか冷たい風が吹き荒れて、登りなのに寒気を感じるほどです。
休み休みひざ下ラッセルをこなして登りつめれば、あとは平坦な林道歩き。
772峰の山頂は林道から外れた南側にあるので、GPSの画面を見ながら、いわば近日点を狙って林道から離脱します。
林道を外れるといきなり腰上の猛ラッセルとなり、溺れそうになりながら這い上がっていくと、見覚えがあるだだっ広い山頂が見えてきました。
カシミールから Venture HC に Waypoint を登録する際、Proximity を設定することができたので、"50m"で登録しました。
Waypointの半径50mに近付くとアラームが鳴る予定です。
ところが真上に来ても音は聞こえません。
帰ってから調べてみたら、[Proximity Alarms]のチェックを入れ忘れていました。

出発からちょうど1時間で、今は14時30分。
今日の日没は 16時15分なので、テントの設営と撤収にはあまり時間を掛けられません。
今回持ってきた GoLite の HEX3 というテントは、いわゆる「参天」と呼ばれているティピーみたいな底なしモノポールシェルタで、ペグダウンしないと立ちません。
しかも仕様的には3人が寝れるだけの底面積があるので、かなり広く整地しないとテントが立てられないのです。
風の当たらない東側の窪地を選び、ツボ足で踏みこむと、胸下までもぐる深雪。
サラサラ粉雪なので、スキーでいくら踏んでも固めることが出来ず、結局スコップで雪はねです。
粉雪は軽くていいんだけど、掻いても掻いてもすぐに周りが崩れてきて、まさにアリ地獄。
いやぁ、ママさんダンプが欲しい。。。
そんなこんなで約30分掛けて、HEX3は立ち上がりました。

立ってるというよりは、埋まってるように見えますな。
参天はペグダウン命です。
きっちりペグを打てさえすれば、竜巻に遭ったって大丈夫(だったらしいです。マジで)。
しかし土の地面ならともかく、フカフカの雪面ではなかなか固定できません。
ということで、3種類のスノーペグを用意して実験。

結果、単体でいちばん強かったのは、CD-ROMでした(笑)。
サンドアンカーは固い雪の塊を包んで沈めてやると、実用強度が得られました。
ただどちらの場合も、シュリンゲをくぐらした枯れ枝の補助として使うので、その意味では甲乙付けがたいです。
いちばん金が掛かってる MSR ブリザードステイクは、今回のように埋めて使う場合にはまるで無力でした。
ブリザードステイクの名誉のために補足しておくと、本来の雪面に突き刺しての使用では、深雪の底にあるような締まった雪でなくても、あるていど踏み固めた雪ならば、水平方向からの引張り強度はかなりのものがありました。
全長24cmと大ぶりながら、24gという軽さが魅力です。
深雪での参天設営実験では上々のデータを採集できたものの、予定時間を大幅にオーバーしてしまいました。
日没までの残り時間は1時間を切り、あたりは薄暗く、風雪も強いため視程は200mていど。
帰り道の選択肢は二つ。
・来た道を戻る
・スタート地点まで一直線に向かう
前者はルートをロストする可能性は低く、GPSのトラックバック機能を使えばナビゲーションしてもらえます。
ただゴールまで 1時間かかり、間違いなく日没に間に合いません。
後者は水平距離はかなり短いけど、カンジキでも躊躇するような密林、かつ急斜面。
晴れていれば駐車車両も見えますが、吹雪で視界悪く、GPSだけでなく地形図とコンパスを併用したルート取りが必要です。
ぼくはときどき、自分の気を引き締める意味もあって、いわゆる遭難本を何度も読み返したりして、日頃から冷や汗をかいたりしています。
古今東西の遭難事例を見ると、こういったどちらを選んでも小さからぬ危険が潜んでいるような選択肢しか選べないような状況は、すでに遭難の一歩手前まで追い詰められている判断されるのです。
道路からちょっと入ったくらいの名もない山で、遭難なんて起きるはずない、と考えてしまいがちですが、過去の重大な遭難事件のいくつかは、人間の生活圏の目と鼻の先で起きているという事実を忘れてはいけません。
さて、逡巡すること3分。
ぼくはスタート地点までの最短距離で下山する道を選びました。
南西に向かって進みなさい。

もちろんちゃんと戻れたました。
下るにしたがって雪も止み、視界も利いてきました。
だからこうして記事を書いてるわけですが、家に帰ってからGPSトラックを地図に落としてみて、びっくりしました。

これはもしかして、一種のリングワデルングなんでしょうか。
まっすぐ進んでいるつもりだったのに、なぜか反時計周りに・・・。
一般的にリングワンデルングが起きやすいといわれる平原のような場所ではなく、わりと勾配のきつい斜面ですから、じっさいこのまま進路修正せずに環形に歩いたとしても、必然的に下り→トラバース→登り、となっていくので必ず気付くと思いますが、ちょっと背筋が寒くなりますね。
そしてもうひとつ、以前来たとき(昨春)は完全に雪に埋まっていた沢が、今シーズンはまだ水を流していて、最後の最後でちょっと難儀しました。
スノーブリッジを探して。

ということで、軽い気持ちで出掛けた実験的野良スキーでしたが、実験データ以外にも色々と得るものが多かった休日でした。
投稿者 hamayo : 2008年1月 9日 07:48
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どーもこにゃにゃちわ、明けましたんで2008年もヨロピク。
ん~これはまさに、備えあれば災いなしですな。
安全面って意外とおろそかにされがちだけど、一番大事な事だよね。
てなわけで、次回絡む時にホワイトアウトで大活躍って事にならんのを節に祈りますわ(合掌)。
さすがの子爵!
お山の神さんはまだまだ今年もお怒りだ~(笑)
ワシなんかポン乙部、摺鉢山、稲穂嶺と連発でメリノいっちょうで上がるほどの陽気続きよ!
しゃーけど、オサーンちからやったら、毛無山行った方が良かったんちゃうのん?
近いし、最後はゲレンデ下りたら即ゴールやし・・・。
上の電波塔から奥の三角点(761m)を踏むっちゅうのも、GPSなら可能やしなー。
ここならまずまずの雪原やで、でっかいリングワンデルング描けまっせー、ゆうて。
オサーンの可愛すぎ!(爆)
to kacchinさん
ホント、安全第一ですね。
機械に頼りっぱなしは良くないけど、足りないところを補助するような使い方ができれば、楽しみ方もぐっと広がるというモンですよね。
でもホワイトアウトは勘弁だなぁ。
写真撮っても真っ白けだし。
to J君
山の神の怒りを沈めるためには、もっぺん赤石岳にいって懺悔するしかないんかもしれんな。
でもやね、向こう4週間の平年の晴れ日数が今時期なら4.6~6.3やから、そないひどい成績でもないと思うんやが。。。
週末の冬キャンでは、あんたのその平年値を無視した成績をそのまま継続していただくとするか。
毛無は仕事で登ることがある(今シーズンもすでに2回上がってる)から、休みの日はあんま行きたないな。
761の南から西に延びる尾根を伝って、松倉石-小樽峠-穴滝-雨乞い-水源地、ちゅう勝納川源流周遊ハイクはいつかやってみたいけど。
>761の南から西に延びる尾根を伝って、松倉石-小樽峠-穴滝-雨乞い-水源地、ちゅう勝納川源流周遊ハイクはいつかやってみたいけど。
これはワシも興味あったけど、どーせなら毛無まで抜けてロングハイクしたいねー。
奥沢水源地~毛無山駐車場で12km超えは、かなり逝けそうでっせ。
まー、喜茂別岳往復が16kmぐらいやで、行けんことはないやろうけど、雪の締まった3月に行くのがええやろうね。
もちろんスタートとゴールにそれぞれ車を置くのは言うまでもなしやけど、高低差からしたら毛無がスタートかしらん。
で、15時までに下山したら『ともちゃん』に行く!と。
あっ、朝里のシグナルでもええぞえ。
今年はまだ生存を確認しとらんので(爆)
マジでやるなら、今シーズンの一大イベントやな。
日が長くなる3月なら行けるやろうと思う。
雪が締まればスピードも上がるやろうし、近場やから早立ちもそない苦にならんし。
>高低差からしたら毛無がスタートかしらん
そりゃ言うまでもナッシンですながな。
怖いのは、先に進めんようなったとき、引き返すのは登りやちゅうことやね。
小樽峠-水源地の間はいちおう夏道があるから、松倉石まで下から上がってくる人は時々いるようやが、毛無-松倉石は手付かずに近いような感じやと思うな。
こんどチョチョイと下見に行ってくるかな。
> 15時までに下山したら
>『ともちゃん』に行く!と。
「ともちゃん」、土日祝は休みやねん。
トホホ。