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2007 - 9 /23

余焔

 
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赤岩山のむこうに日が沈むと、砂浜はゆっくりと色を失っていきました。
ファインダーから目を離し、視界をフレームの制約からのがしてやります。


波打ちぎわにいた少年はもういませんでした。
沖へと漕ぎだしていたパドラーの姿も見えません。


砂の粒子がふたりをのみ込み、啄んでいたチドリたちは空へ吸い込まれました。
影をなくした椅子たちからは、体温を感じることが出来なくなっていました。


波の音がだんだんと大きく聞こえてきて、ぼくは観念の世界からこちら側に連れ戻されました。
深い井戸をのぞき込んでいるうちに、いつのまにか井戸の底に降り立っていたようです。


観念は光ととても深い関係にあるようでしたが、音とはそれほど親密ではないようです。
ぼくが波を思うよりも前に、波の音はそこにありました。


砂浜をあとにして歩いていると、はるか東の海岸に今日最後の光が届けられているのが見えました。
今日の最後の太陽の光は、この夏の最後の太陽の光になるかもしれないと思ったぼくは、「余焔」という言葉をイメージして、最後の写真を撮りました。
 
 
 
この項終わり

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2007 - 9 /22

無人の体温

 
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2007 - 9 /21

三羽

 
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2007 - 9 /19

ふたり

 
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投稿者 hamayo : 21:38 | トラックバック

2007 - 9 /18

ひとり

 
孤絶
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孤独
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孤高
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ひとりを見るのは寂しいな。
ひとりでいるのは寂しくないのに。


「ひとり」を表す言葉の豊富さに驚きました。
それぞれの言葉の、色や温度のちがいを感じ取れるということは、とても幸せなことだと思いました。
国語の成績は良くなかったけど。

投稿者 hamayo : 22:20 | コメント (6) | トラックバック

2007 - 9 /17

遠ざかる

 
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すぎ去っていく季節には、手を伸ばしてももうさわれません。
すぎゆく春、すぎゆく夏、すぎゆく秋、すぎゆく冬。
なんで「夏」だけ寂しいんだろう。
「夏」が遠くなっていく消失感は、なんでこんなに強いんだろう。


夏はそんなに好きじゃないんだけどな。
暑いし。

投稿者 hamayo : 21:35 | トラックバック

2007 - 9 /16

惑星アラキス

 
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山の中にあるうちの周りには、夏を感じさせるようなものはもう何も見あたりません。
ひとつ残らず前線の向こう側にさらわれてしまいました。
きっと戻ってきません。


だけど海辺に行けば、まだ少しくらい夏の残照が輝いてるかもしれない。
飛び立つ機会を逸して群からはぐれてしまった渡り鳥みたいな、ささやかな夏が。


そう思って、季節外れの「おたるドリームビーチ」に行ってきました。
しばらく何日間か、その風景をアップします。

投稿者 hamayo : 23:05 | トラックバック

2007 - 9 / 9

膝はどうだ、コックリ湖

 
J君と行った、夏の最後を飾る釣りりんぐ大会で喫した「ペラリ事件」(J君はベッローン事件と呼ぶ)は、ぼくの右足に「腸脛靭帯炎」を誘発してしまいましたが、この障害は日常生活には何の支障もきたしません。
けれどこれが、登山や渓流釣りといった悪路を歩く運動になると、途端にデカイ顔をして現れるのです。


今月末に予定だった、「右にコケたら左もね。ジムニー横転 13周年記念、岩間キャン&ユニ登山」に備えて、自分の足を見極めておかねばということで、往復2時間強のコックリ湖に‘登って’きました。


引用符つきで登ったと書いたのは、北海道に多くある観光地化した湖とちがい、自分の足で歩かなきゃいけないのはもちろん、そこへ至る道がちっとも平坦じゃないことと、思いのほか高低差があるからです。


コース
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コース断面図
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コックリって名前、口にするのがちょっと恥ずい
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ハイキングコースとしていろんな場所で紹介されているためか、はじめのうちはよく踏まれた歩きよい道が続きます。
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それもつかの間、ヌルヌルの急斜面や、滑ったら谷へ直行の片勾配など、短いスパンで変化に富んだトレイルが現れます。


森の中はとても暗く、不気味な急斜面。
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軽い気持ちのハイカーたちが入ってくるのはこの辺りまでなのか、トレイルは急に細くなり、曇天のせいもあって森はどんどん薄気味悪くなってきます。


この時期もう花はほとんど咲きませんが、代わってキノコが目を楽しませてくれます。


タマゴちゃーん
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名前不明。
伝染るんです。 にでてくる「しいたけ」みたいだ。
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ご立派!
アカヤマドリと思しき巨大イグチ!
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さて、コックリ湖までは 2.5回の渡渉があります。
どれもこの時期は小さな沢になっていました。
初夏のころならもっと大きな流れなのかもしれません。


帰りのとき、この沢でちょとした接近遭遇が。
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ここを過ぎると少し展望が開け、大木がいくつもそびえる疎林の緩斜面にでます。
冬にテレマークで来てみたい場所です。


そこからひと登りで、「ポンっ」と湖に出ます。
登山のとき尾根にあがる前ってのは、木々の間から空が見えてきただとか、温度の違う風が吹き始めただとか、だいたい雰囲気で分かるものですが、ここのような山中の湖の場合、そういう前触れは特にないんですね。


「おぅ、ん? 湖ですか」てな感じで唐突に。
対岸には雷電山の山頂もすぐ近くに見えます。
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水際まで広がる針葉樹の森が、日本離れした景観を作っていますが、天気がイマイチなのが残念無念。
むしろ河童が出てきそうな雰囲気。
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湖をまわる道は一周20分。
湖というより池に近い大きさです。
ビューポイントも盛りだくさんで、秋晴れの紅葉シーズンにくれば、8388608KBのメモリを持ってこないと撮り切れないほど写真三昧の一日になるでしょう。


紅葉してなきゃしてないなりに。
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湖畔で握り飯を食べたら下山です。
さて問題の、腸脛靭帯炎の右足はどんな具合か?。
まず一歩目。

「ビッキィーーーン!!」

あかん。
歩けん。
この腸脛靭帯炎、登り坂や平地ではぜんぜん何てことは無いのです。
いざ下ろうとすると、膝の外側に強烈な痛みが走ります。


痛いほうの右足を前に出し、全荷重が右足に乗り、左足が右足を追い越して、右から左へ荷重移動が行われる直前に激烈な痛みが走るのです。
なので、常に右足を前に下ろして、左足は右と平行になるところまで引き付けるだけにして歩くような、絶対に右が後ろ足にならない歩き方をすればよいことが分かりました。


そして今回、こうなることを見越してダブルストック持参できてたのです。
うまく荷重を4つ足に分散させれば、急な場所もなんとか下りられるようです。
そんなわけで、超々スローペースでえっちらおっちら山を下りました。


そんだけゆっくり歩いていると、登りのときより時間がかかるわけで、花なんて咲いてないと思っていたトレイルだけど、じっくり見ると少しだけ咲いていました。


ミニ引っ付き虫の、キンミズヒキ。
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正統「ミズヒキ」はタデ科ですが、こちらはバラ科です。
そういやウチの周りはミズヒキだらけで真っ赤かだったな。
 
 
 
下のほうの葉が丸く広がるのは、「大」が付いて、オオアキノキリンソウというそうです。
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ネジバナは、まぁ町でもフツーに見られますな。
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ガマズミの実も色づいてました。
甘くておいしいというけど、食べたことはありません。
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そうそう、はじめに書いた接近遭遇事件を書かないと。


足を引きずりつつ沢のそばを歩いてると、藪の奥でガサガサ物音がするのです。
キツネとかじゃない、もっと大きな動物が、ポキポキと枝を踏み折りながらこちらへ近づいてきます。
思わず脊髄反射的に 「うわぁーー」と大声をあげると、藪の切れ間から釣り人が現れました。


いやいや驚いたのなんの。
絶対ヒグマだと思って、全身総毛立ちました。


静かな風景とは裏腹に、心臓バックンバックン。
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一歩で跨げるような、こんなに細い沢に釣り人が入ってるなんて思ってなかったので、よもや人だとはまったく思いませんでした。
ぼくがあんまり驚いたので、釣り人もちょっと気まずそうに半笑いを残し、そそくさと下っていきました。
 
 
 
往復2時間強と、時間的にはお手軽登山ですが、一般向けの観光ガイドに出てるにしてはちょっと道は荒れてます。
半袖、スニーカーで登ってきた家族がいましたが、ちょっとそーゆーノリで来る場所じゃないな、という感想です。
それに湖畔は下界より気温も低いし、握り飯を食べるときなんてダウンジャケットを羽織ろうかと思ったくらいですから。


湖周辺はイイ感じの疎林の緩斜面なので、今度は冬に来て見たい場所です。
ま、その前に傷めた足を何とかしないと・・・。


その後に病院へいって、「ゆるやかなドクターストップ」が掛けられ、「右にコケたら左もね。ジムニー横転 13周年記念、岩間キャン&ユニ登山」 は不参加になってしまいました。
無念・・・。


おまけ。
釘いらずの看板。
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投稿者 hamayo : 12:32 | コメント (8) | トラックバック

2007 - 9 / 4

いろいろ暑かった大相撲巡業

 
4年連続で前年の平均気温を上回り、なおかつ寡雨で多照だった今年の北海道の夏も遠い過去のできごとのように、最近は朝晩と寒くなってきました。
ということで、真夏にはちょっと出しづらかったけど、もうそろそろイイかな(笑)。


今夏は夏休みを取らなかったのですが、8月の12日に、大相撲の巡業を見にいってきました。
場所は月寒グリーンドーム。
共進会場と言ったほうが通りがいいかも。


この日の札幌は、最高気温 34.0度、日照時間 11.5時間を記録し、まさに夏の極みを思わせる天候。
このグリーンドーム、エアコンがないせいで、日が高くなるにつれて内部の気温はグングン上昇していきました。


でもドームの中の気温が異常なまでに上がったのは、自然の気象現象のせいだけじゃありません。
彼らが自らの熱で温度を上げていたのです。
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世間を騒がせた朝青龍はもちろん不参加ですが、そのぶん新横綱の白鵬が目一杯みんなの歓声を浴びていました。


横綱土俵入り。土佐犬みたい。
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でもぼくのお気に入りの力士は、もっともっと、ずっとずっと下位の力士です。


じゃーん。彼の名は「白乃波」。
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ぼくはひそかに「落武者力士」と呼んでいます。
勝っても負けても顔色を変えない力士が多い中、彼のその俳優ばりの豊かな表情からは、人間くささのようなものうかがえて好感が持てます。


鼻血が。。。
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落武者力士の真骨頂。
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勝っても負けても、髷はぐしゃぐしゃ。
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普段は見られない朝稽古なんかも見もの(というか巡業の場合、取り組みよりも稽古のほうが真剣にやってるように見える・・・)ではありますが、巡業でしか見られない「初切」や「相撲甚句」こそが巡業の花ともいえるでしょう。


ある意味カラオケ大会。
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甚句の時に限らず、北桜はそこらじゅうで何十回とピースしまくってました。
 
 
 
結びの一番は、白鵬-千代大海 の取り組みでした。
千代大海は、九州場所以外ではあまり歓声も沸かないし、その九州場所でも魁皇のほうが圧倒的に人気が高く、いつもテレビで見ていてかわいそうになってきます。


今回の白鵬戦では、白鵬の調子が悪かったのかぐいぐい押していって、あーこりゃ千代大海が勝っちゃうなぁ、って所までいったのですが、やはり巡業ということもあってか、バレバレの演技で最後は負けました。


しかし見ているぼくらも暑かったけど、力士たちもかなり暑くてまいってました。
国技館の土俵はエアコンがきいてて、快適な室温で相撲が取れるらしいので、夏の甲子園ばりの室温で相撲を取るのはさぞ大変だったでしょう。


せっかく北海道まで来て、国技館より暑かったなんて、ほんとお疲れ様でした。

投稿者 hamayo : 22:27 | コメント (6) | トラックバック