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2007 - 7 / 6
J君と登る狩場山 Incredible!!
木の下にテントを張っていたので、霧が濡らした葉っぱの落とすしずくがテントの生地を打つ、でたらめな水琴窟の音を聞きながら、ゆっくりと目を覚ましました。
何台かの車が近くを通り、登山口のあるほうへ走っていく音が聞こえました。
もうひと眠りして目を覚ますと、テントの生地に滴る水音はいつしか止んでいました。
祈るような気持ちでフライシートのジッパーを開けると、、、やはりどんよりとした曇り空でした。
それでもあの冷たく深い霧は消え去り、空には明るみが増し、地面は少しずつ乾いてきているようでした。
雲は'のそのそ'と、あるいは'こそこそ'と、撤退を開始しだしたのは間違いありません。
雲が撤退し始めたことに気付いたのを雲に悟られないように、ぼくたちは静かに、出来るだけゆっくりと食事を摂り、テントをたたみ、登山口へと向かいました。


雲上の楽園へ
↓↓↓↓↓↓↓
出発の準備をしてると、偶然の一致におたがいビックリ!。

ぼくがこのスパッツを買った場所は、20年前大阪梅田のロッジです。
J君もたぶん同じころにロッジ(京都)で買ったようで。
なんだか幸運の女神が微笑んでくれているかのような出来事に嬉しくなりましたが、登山口はキャンプ地よりもさらに標高が高く、ぼくたちは再び霧に包まれてしまいました。
ぬか喜びだったのか・・・。

スパッツ+カッパ装着で、登山開始。
霧にさらされた藪が、すぐに下半身を濡らし始めます。
道は明瞭なれど、やたらと跨ぎを強いられるキツい登り。

そうそう、J君はミック(from Poser)がモデルを務めます
しばらくは腰を下ろせるような場所もなく、ひたすら高度を稼いで行きます。
やっと現れた平らな場所。

小休止して再び霧の中の登行を開始。
霧のせいで温度が低く、汗をかかないのだけが救いです。
しばらくすると、見上げる上空に変化のきざしが。
明らかに霧は薄くなっており、高い木々から落ちてくるしずくはいつの間にか止んでいました。
予感めいたものがぼくらの中にわき始めます。
さらに歩を進めていくと、予感が現実のものとなる瞬間が、今まさに目の前に訪れようとしていました。
霧が晴れ、そこには青い空が・・・。
はい松と笹薮の尾根を抜け、一番目の雪渓を前にして、ついにぼくたちは雲の上に飛び出しました。
感慨無量。こみ上げてくる感動。

これより上に、雲はない。

真駒内コースとの合流地点をすぎ、南狩場山の肩に出ると、日本百名谷のひとつに数えられる須築川(すっきがわ)の大渓谷を見下ろす岩場に出ます。
吸い込まれそうな眺望に、J君の動きがヘン。

稜線の道はまず南狩場山へ続きます。
南狩場山なんて崖にしか見えないんだけど、なぜか夏道はトラバースせずに山頂を踏むルートになっています。
なので道筋は岩の間を縫うように付けられています。
あぁ、この岩がいま動き出したら・・・。

ここまでくると森林限界に近づきつつあるのか、奇妙なシェイプの木々が目立ちます。
ジョーバ(R)の木と命名。
ぼくのモデルは3度目の登場、ジェームス(from Poser)です。
メデューサヘッドの木と命名。

南狩場を抜けると木々は絶え、雲上の大草原が広がるばかり。
花季にはまだ早いけど、見渡す限りのイワイチョウの大群落。
(黄色いのはキンポウゲ)

お花畑になってるなだらかな尾根を行くと、忽然と現れる親沼。

サンショウウオが今まさに孵化を始めていました。

その先の子沼をすぎ、旧道コースと合流すると、もう山頂は目の前です。
山頂の鳥居がお出迎え。

苦節十ウン年。
残雪の多さに2度にわたり敗退した狩場山に、7月1日 12時51分 ついに登頂を果たしました。
T.I.M?。
山ちゅうか火やんけ。

目国内岳ほどじゃないけど、山深さを味わえるシブい展望をどんぞ。
![]()
(1880KB;要Flash;別窓で開きます)
地球の自転とは切り離された、自律的な時間が流れる山頂で、現実のものとなった大雲海を見下ろしながら、思いおもいの風景を目に焼き付けます。

昼メシの一部を車に置き忘れたJ君に、鳥のエサのような行動食をあげてしまうと、スニッカーズ1本だけが残りました。
もし遭難したら、これ1本で食いつなげないとと思うと、腹はへってたけど食べられず、ザックにしまいました。
名残惜しいけれど、登りに4時間も掛けてしまったぼくたちは、あまり長居はできません。
下山路の無事を祈って。
じゃ、下りますか。

振り返りふりかえり、雲海を見やる。

あの霧雨の夜、こんなにも晴れ渡る空と絶景を、誰が予想できようか。

眺めのよい場所では何度も立ち止まり、遠くの山にまた思いを馳せます。

やがて稜線を下りきり、笹藪の斜面に立つと、狩場山ともお別れです。
ぼくらは再び、雲海の下へ降りていきました。

こんなにもドラマチックな気象変化に遭遇できる登山、そうそうあるもんじゃありません。
オホーツク海高気圧=大雲海発生 の法則は、神話となって語り継がれていくことでしょう。
投稿者 hamayo : 2007年7月 6日 23:43
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やんややんや、6月に剣山登った時もそうやったけど、今年は北欧メタルばりにドラマチックな登山が多いわい。
それもこれもオホーツク高気圧のおかげってことかや。
ゆうたかて明日からの晴天は太平洋高気圧の勢力ちゃうの?
やべぇー、カリバーのお花アップする前に次なる登山がきてもうたわい(笑)
あまりの景色のすばらしさに目を奪われツッコミいれんの忘れてたがな。
何や、ワスのあの軽妙なキャラは?
旅行く勇者にヒントを与えそうなあのオサーンは何や?
しかも、Poserで手足の動きまでイジくってるやん。
ワシャ、あんな動きしとらんっちゃって!
いや、してたかも・・・(笑)
朝から晴れ渡ってて、その日の晴天が約束されてるような登山も悪うないけど、こういうオペラティックな変化のある登山は、生涯忘れられん記憶になりますな。
劇的ゆうても、快晴→曇り→雨 の変化は勘弁やけど、ワシらの今後はやっぱりこっちのほうが多そうですな。ふむふむ。
モデルはやね、老練な釣り師のイメージで用意しててんけど、釣りの時わしカメラ持ってかんかったから、お山でようやくお披露目ちゅう次第ですわ。
しゃーけどミックはぜんぜん山向きのキャラやないな。
短パンやからあかんのか?。
いやーほんま奇麗な写真でおますね。
そこに行かないと見れない風景・・・やっぱりあるんですね。
感動した!
数百分の一の、ほんの一瞬しか切り取ることが出来ない「写真」というものの無力さ。
かといって、たとえ動画であっても、標高とともに下がる気温や、雲の上と下とでの湿度の変化、空の青の濃さと比例して肌を突き刺す紫外線、雪渓の上を渡ってくる風の冷たさ、お花畑の中で前後左右上下からただよう花の香り。
そういったものを封じ込めるのは難しそうです。
切り取られた一瞬の風景から、それらを感じ取れるような写真を撮ることが、ぼくの目標です。
これがまた、言うは易く行うは難しなんだなぁ(笑)。