2007 - 7 /26
安足間岳のお花
この時期の大雪山で、お花をいっぱい見たいとなれば、緑岳や赤岳周辺にでかけるのがいちばんいいんでしょう。
J君とこでも、クモマユキノシタやホソバウルップソウなどの希少種が観察できたようですし。
安足間岳は礫の山なので、それほど多くの種類は見られませんでしたが、途中の裾合平や姿見周辺では定番の高山植物はだいたい咲きそろってました。
残雪が若干多くて、大群落を成すであろうお花たちが、まだ雪渓の下に埋もれてたのがちょっと残念でした。
ようこそシベリアの飛び地へ
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バックはチングルマですね。
姿見周辺は、ワタスゲが見ごろでした。

ミヤマリンドウはまだ時期が早かったかな

イワヒゲはもうそこらじゅうに生えてました。
まさに髭ボーボー

生息場所は似てるけど、数は少なかったイワウメ

エゾイワツメクサの茎のなんと細いこと
メアカンキンバイは花色がやや薄いので、逆に目立つんです


当麻岳のガレガレ斜面は、イワブクロにほぼ完全に征服されてました

こーゆー大振りで派手な花はぜんぜん好みじゃないんだけど、やっぱり女王と言われるだけのことはありますね。
花の形といい、葉の切れ込み方といい、そしてこのバランスの妙。
素晴らしい造形ですな。
対してこちらは高山植物の足軽?、ハクサンイチゲ

ま、どこでも見られますわな。
ツガザクラ属もそこいら中で咲き乱れてました。
エゾノツガザクラとアオノツガザクラの競演

そして、だいたい近くにはミネズオウも咲いてます

そしてそして、こいつも近くにいたりします。ジムカデ。

雪渓の近くでは、エゾコザクラが開花を始めてました。


意外に目立たないんだ、エゾヒメクワガタは。

白くて小さな花はやっぱ落ち着くなぁ。。ミツバオウレン


山の中なのにイソツツジ
「磯」は何かの間違いだろう。

姿見から裾合平までは、マルバシモツケがいっぱい咲いてました。

当麻岳山頂付近では、はやくもチングルマの実が風になびいてました。

やっと来た夏は足早に過ぎ行こうとしています。
ミヤマアキノキリンソウが咲き始めていました。

「秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル」、 と言ったのは太宰治だったかな。
秋は夏の中に隠れていて、人々はそれに気が付かない、みたいなことを言ってましたね。
一年の内、雪が降らないのは8月だけという極寒の地では、この言葉には言葉以上のリアリティがあるように感じられます。
あと1ヶ月もしないうちに紅葉前線が山を下り始め、さらにその1ヶ月後には、追いかけるように初雪が山の頂に降り立ちます。
五色の花々の競演に、足取りも軽かった安足間岳ですが、下り終えて姿見に着くころには、やがてかなしき夏山登山。
季節の移ろいの速さに心だけ置いてけぼりで、ぼくは逃げるようにロープウェイに乗って下界におりてきました。
投稿者 hamayo : 23:14 | コメント (5) | トラックバック
2007 - 7 /23
安足間岳ってどこにあるの?(後編)
・・・前回の続き。
裾合平からピウケナイ沢に下りてきて、いざ渡渉しようとしたところ存外水量が多く、飛び石伝いやザブザブ水につかりながらの渡渉は困難、さてどうしよう・・・
というのが前回まででした。
コース

コース断面図

飛び込んじゃう?
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浅いところはないかと上流へ歩いていくと、ちょうどうまい具合にスノーブリッジが残っていました。
真ん中は雪の厚みが薄く、慎重に、祈りながら渡る。

対岸からは、当麻乗越へ這い上がるように登っていきます。
今まで見えなかった沼の平方面の展望が開けてくると、巨岩がゴロンゴロンした当麻乗越に到着です。
当麻乗越より沼の平の眺め。
秋になれば、大雪山系随一の紅葉風景がひろがることでしょう。

当麻乗越からは沼の平からの登山道が合流しますが、あいかわらず人っ子ひとり見えません。
強い風の吹き抜ける当麻乗越をあとにして、いよいよ尾根に取り付きます。
今までとはうって変わって、ときに四つん這いになりながらの急登が続きます。
それに加え、せっかく引き上げた足が、体重をかけた途端ずり下がる足場は、ザレ場にガレ場、そして不安定な浮き石斜面。
カランカランと磁器のような乾いた音を立てて、ときおり落石がころがってきます。
見上げる当麻岳は雲の中。

雲の中にあって頂上が見えなかったから良かった、と言った人がいるようですが、たしかにこの登りは、見えてたらさぞ気が滅入ったことでしょう。
明るさを感じ、見上げた雲の切れ間からは、孤高の頂 愛別岳の雄姿が。

当麻岳と思しき高みに登りつめると、ふたたび旭岳方面の展望がひらけます。

思しき・・・というのは、山頂標識が見あたらなかったからです。
安足間岳とおなじく当麻岳も、地図やガイドブックによって異なるピークを山頂としているので、ここじゃないのかなと思い、さきを急ぎました。
落石の危険にさらされた急登が終わったかと思うと、今度は片側が切れ落ちた岩場が待っています。

でも実はここ、正規のコースではないようで、途中で右下の斜面に踏み跡を見つけました。
そちらへ下りていくと、チングルマが風に揺れるお花畑の中、爽快な尾根歩きが楽しめます。
2076m峰にも当麻岳の標識はなく、傾斜のない尾根筋を安足間岳に向けて歩いていくと、いよいよ最後の登りが待っています。
どんな山でもそうだけど、山頂は見えてからがひとしお遠い。

目をこらすと、山頂には何時間ぶりかに見る人の影。

そして 10時37分、姿見から歩くこと4時間半。
やっとこさ安足間岳に到着です。
ジェームス君も満面の笑み。

では、安足間岳山頂から見る大雪の展望をどんぞ。
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(1515KB;要Flash;別窓で開きます)
歩いてるあいだは、十勝岳はいうにおよばず夕張岳、芦別岳まではっきりと見えていたのですが、旭岳の肩に雲が湧きだしたせいで、そちら方面が見えないのがちと残念。
永山岳のほうから上がってくる登山者が、ひとり、またひとりと稜線を歩いてきます。
だけど前編のさわりで書いたように、みな分岐でちょっと立ち止まったかと思うとすぐに、比布岳のほうへ歩いていきます。
分岐からここまで 5分とかからないんだけどなぁ・・・。
残像が残るくらい山岳美を目に焼き付けたら、下山を開始します。

なんてったってここまで 7.5km。
また同じ距離を歩いて戻らなくちゃ行けませんから。
「この尾根は道が不明瞭だと聞いたので」と言って、ぼくの後を追いかけてきた男性は、旭岳-中岳-北鎮岳-比布岳-安足間岳-裾合-姿見 という、大回りの周回コースを歩くようです。
天晴れな健脚です。
ザレ場やガレ場の目印は消えかかっており、たしかに迷いやすい道です。
だって来るときには見あたらなかった当麻岳の標識が、ほら。

いったい登りはどこを歩いてきたんだろう。
登ってくるときは息が上がり、足もとばっかり見て歩いてたけど、下りは絶景をほしいままに、至高の尾根歩きを楽しみました。
立ち去りがたい景色のなか、思う存分。
草原の上を、雲の影が走る。

独立峰の登山も登り甲斐があっていいけど、森林限界を突き抜けた、遮るものがなにもない展望の尾根歩きや縦走は、「登山」よりも「山旅」の要素がより多く詰まっていて、ぼくの性に合っているようです。
ぼくのこころは、すみずみまで余すところなく、こぼれ落ちそうになるまで満たされました。
今シーズンの夏山登山はこれでひと段落。
この先の週末は、資格試験や健康診断、毎年恒例のゴルフ待機なんかが目白押しなもんで。
それに真夏は暑いしね。
つぎは涼風が吹く秋の山までひと休みです。
投稿者 hamayo : 21:24 | コメント (6) | トラックバック
2007 - 7 /22
安足間岳ってどこにあるの?(前編)
表大雪にありながら、なかなかにマイナーな山だなぁと思ってたけれど、実際に登ってみて、また後になっていろいろ調べてみるにつけ、マイナーを通りこして「不遇」といってもいい山だな、安足間岳よ!。
安足間岳は、北海道第2の高峰北鎮岳から西に延びる、表大雪北方稜線上にある標高 2,200mの山です。
この稜線は、比布岳と国立峰との中間で、はっきりとした二つの尾根に分かれます。
この分岐を「安足間岳分岐」と呼ぶようです。
安足間岳周辺図

主稜線はそのまま西に、国立峰-永山岳-沼の平-愛山渓温泉に至る登山道が付いています。
もう一方の尾根は南へ折れ、ほどなく安足間岳の山頂を形づくり、南南西に当麻鋸-当麻岳-当麻乗越と続きます。
尾根の規模はむしろ後者のほうが立派なのですが、前者の主稜線は愛山渓温泉という登山口に接続しているためか、歩く人の数には大きな開きがあるようです。
また、地図やガイドブックの中には、安足間岳分岐を安足間岳と記しているものもあり、なおのこと「真の安足間岳」へ足を向ける人は少なくなっているように思います。
事実、山頂で休憩していたあいだに愛山渓方面から登ってきた人たちのほとんどは、こちらには目もくれず比布岳方面へ歩いていきました。
この北方稜線上で最も高い、2,200mという標高を誇っているというのに!。
そんな不遇な山、安足間岳。
安足間岳登山を目的として登る人は稀だろうとは思うけど、ぼくは敢えて君に登ることを目標としようじゃないか。
コース

コース断面図

往復 15kmもあったのか。。。
登る前に知ってたら行かなかったかも。
愛山渓から登るんじゃないの?
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本来なら、日帰りでここいらのお山を登るとすれば、愛山渓温泉から入るのスジなのですが、愛山渓温泉のお宿は予約が取れず、また登山口周辺はキャンプも禁止されているために、あきらめざるを得ませんでした。
そのため旭岳青少年野営場でキャンプし、朝一番の旭岳ロープウェイを使って姿見駅まで行き、姿見-裾合平-当麻乗越-当麻岳-安足間岳 というルートを辿ることにしました。
姿見駅を降りると、ちょうど旭岳の肩から太陽が顔を出したばかり。

お花畑の向こう遥かに安足間岳。

旭岳を目指す人:裾合平へ行く人 の比は、
33:1 。
定員101名のロープウェイに満杯に乗った乗客のうち、裾合平方面に向かったのはわずかに 3人だったのです。
安足間岳だけでなく、コース自体もマイナーなようです。
朝のひんやりとした空気の中、まずは裾合平をめざして歩き始めました。

姿見から裾合平までは、地図で見る限りほぼ平坦かと思っていたのですが、コース断面図にあるように実際はこきざみにアップダウンをくり返し、また意外と距離もあって、思いのほか体力を消耗します。
歩けども歩けども、ぜんぜん近付かんぞ。。。

7月中旬のこのときは、裾合平までいくつもの雪渓が残っており、傾斜がきつく、小さからぬ規模の雪渓もあって、悪天候時は注意を要します。
ジェームス君、足元注意してねん。

上からも下からも攻めてくる、可視光と紫外線。

前半は、旭岳の裾野を70度くらい回るように歩くので、荒々しい旭岳の顔がダイナミックに変化していくさまが見られます。
彫りの深いお顔。リトル大山(鳥取県)ですな。

そして姿見から1時間、裾合分岐に到着。
裾合平には、しっかりとした木道が付いてます。

この分岐を東に行けば、北海道最高所の温泉 「中岳温泉」です。
午後になれば、姿見から旭岳へ行ったマジョリティ登山者のうちの、間宮岳-中岳温泉-裾合分岐-姿見 という周回コースをたどる人たちがここから降りてくることでしょう。
そうそう、真実も伝えなくちゃいけません。
「しっかりとした木道」なんて書きましたが、「しっかりした」のが敷設されているのは一部分です。
それ以外の多くの場所は、ドロドロのヌタヌタで酷い状態でした。
ここなんてもう、木道っていうかイカダですな。

雪解けの今時期だけの問題なのかもしれませんが、長靴持参がベストです。
姿見から約150m上がったものの、コースはピウケナイ沢へ向けて徐々に高度を下げていきます。
人間の気配が急に希薄になり(今までだってヒトはいなかったけど)、いつの間にかぼくは山々の領分へと入りこんでいました。
大雪の山々に囲まれた裾合平
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(404KB;要Flash;別窓で開きます)
ピウケナイ沢に近づいてくると、しばらくは安足間岳が視界から消えます。
そして、渡渉があると事前に聞いていたピウケナイ沢は、雪解けの増水なのか、想像以上に水量がありました。
渡渉、、、できるのか?。

飛び石伝いに超えられそうに見えますが、ヒトの跳躍力で飛べるような間隔では岩も石もありません。
しかも水量が多く、ゆうにひざ下までの深さがあります。
うぅむ。。。さてさてどうしたものか・・・。
後編に続く。
投稿者 hamayo : 23:07 | コメント (5) | トラックバック
2007 - 7 /18
ブロッコリーと芽キャベツ(3)
アオムシとの戦いに終わりは見えてきませんが、気が付くとブロッコリーに小さな花蕾がついていました。

今のアブラナ科エリアはこんな感じです。

急激に葉茎をひろげ始めたため、光のうばいあいになりつつあります。
アオムシを見つけ出すのもゆるくないです。
そうそう、アブラムシ防除については、「セージ」がめざましい効果を発揮してくれました。
そこいらじゅうのアリが、ブロッコリー詣に長い行列を作るくらいアブラムシがついてたのが、セージを使うようになると文字通りあっという間にいなくなりました。
たったこれだけで効果てきめんでした。

すぐそばに刺さっている枯れ枝のようなものは、「タイム」の枝です。
セージを試す前に使ってみたのですが、こちらは特に効果はありませんでした。
セージは容易に挿し芽で増えることで有名です。
こうやって挿して、水をちゃんとあげていれば、かなり長期間しおれず枯れず生き続けてくれます。
それに枯れても、セージ自体がどんどん育っているので、供給に困ることはありません。
ちなみにセージの花は、なかなか綺麗で大振りで、見応えがあります。

投稿者 hamayo : 21:51 | コメント (2) | トラックバック
2007 - 7 / 9
J君と花部ダブルス 花は撮っても盗ったらアカン
花部は基本的に、単独行が向いてます。
他の人とぜんぜんペースが合わないので。
だけど花部同士の登山の場合は例外です。
どんなにトロトロ歩いても、誰にも迷惑かけませんからね~。
とはいっても、おたがい花部シングルスのキャリアは長いので、それが二人揃ってしまうと、初っ端から「あ!ここにも」、「お!あっちにも」、ってな具合で、数歩進んでは立ち止まり、またちょっと進んでは腰を下ろすという、はたから見てればこの人たち登る気があるのかしらん、と思われるような登山になってしまいました。
そりゃ 4時間もかかるわけだ。
イイネ!

(モデル:ジェームス from Poser)
おいてくで~

(モデル:ミック from Poser)
短い夏に輝く命
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登山口から稜線までほぼずっと咲いていたマイヅルソウ。
こんなに可憐な花なのに、「舞鶴」の名は葉っぱに由来します。

ハイオトギリもよく見られました。
うーん、しっとり美人ですな。

新道コース前半部は、陽の差さない(どのみち霧だったけど)樹林帯を進みます。
暗いこともあるけど、あまり目立たない小さな花が多かったです。
たとえば地面すれすれの足元には、エゾノヨツバムグラ。

花の大きさは せいぜい 2mm か 3mm しかなく、ただ歩いてるだけだと見つけるのは困難でしょう。
少し目を上げると、ツルシキミ。

仏事にはかかせない「おしきみ」が名の由来ですが、別の科に属します。
有毒であることは共通のようで。
さらにこんなのも。

なんでしょかねぇ??
水の衣をまとったツバメオモト。

名の由来は、「燕」とも「鍔芽」ともいわれています。
標高が上がってくると、しだいに植生も変わってきます。
見たまんまの名前、ベニバナイチゴ。
いわゆる野苺といわれる実がなります。

ほんでもっておなじみノウゴウイチゴ。
こっちの実は果物屋のイチゴと、見た目も味もそんなに変わりません。

フギレオオバキスミレは、標高の低い部分ではもう花が散っていました。

目国内ではフニャリンコだったミヤマカラマツも、シャンと立ってます。

#前はモミジカラマツって書いたけど
#葉の形が丸っこいので、たぶん
#ミヤマカラマツ が正解です。
咲く場所が変わればまた違った雰囲気に。
ゴゼンタチバナのなんと清楚な美しさ。

ギョウジャニンニクの花を撮るJ君。

稜線近くなってくると木々も低くなり、陽の光が似合う はつらつとした花々が目立ってきます。
高山植物としては異例の背の高さと花の大きさです。
ウコンウツギ。


大きさじゃキバナシャクナゲだって結構なものです。

高山植物の大定番、ミヤマキンポウゲ



J君がさっきから、キンポー!キンポー!とうるさいったらありゃしない。
大定番の相方、ミヤマキンバイ


さらに親玉の、シナノキンバイ

こんなに花だらけなんだから、稜線に出ると歩くスピードはさらに落ちます。
キンポウゲやキンバイと一緒に、大群落を形成していたのは、イワイチョウです。

開花していたのはごくわずかでしたが、親沼近くの湿地では、視界にうつる緑色の面積の、90%以上がイワイチョウでした。
あと半月もすれば、トラヤヌス皇帝時代のローマ帝国の版図のように、見渡す限りイワイチョウの花で染め抜かれることでしょう。
かと思えば、湿地の片隅ではひっそりと、コツマトリソウが咲いています。

透けるほど薄い花びらと、幾何学的な姿のこの花が、ぼくは大好きです。
人間には書くのが困難な正七角形を、自然に(そりゃそうだ)作ってしまうところもすごいです。
雪渓のそばの、雪が解けた直後の場所では、ショウジョウバカマが
懸命に起き上がろうとしています。

7月の稜線は、春と夏とが同時にやってくるんですね。
山頂では、一株きりのヨツバシオガマが風に吹かれていました。

「錦上花を添える」とはかくの如き景色をいうのか。

岩場に張り付くように咲くアオノツガザクラが、清麗とした高山の景色をいちだんと輝かせていました。
いよいよ7月に入り、山も花のシーズンになってきました。
今まで2度敗退した狩場山は、その残雪の多さ(と、旧道コースから狙ったのが)が主な要因でした。
今回は歩くには不自由ないまでに上部雪渓は小さくなっていて、存分にお花見を楽しむことができました。
稜線でいちめんの花畑を見られるのももうじきでしょう。
投稿者 hamayo : 22:09 | コメント (5) | トラックバック
2007 - 7 / 6
J君と登る狩場山 Incredible!!
木の下にテントを張っていたので、霧が濡らした葉っぱの落とすしずくがテントの生地を打つ、でたらめな水琴窟の音を聞きながら、ゆっくりと目を覚ましました。
何台かの車が近くを通り、登山口のあるほうへ走っていく音が聞こえました。
もうひと眠りして目を覚ますと、テントの生地に滴る水音はいつしか止んでいました。
祈るような気持ちでフライシートのジッパーを開けると、、、やはりどんよりとした曇り空でした。
それでもあの冷たく深い霧は消え去り、空には明るみが増し、地面は少しずつ乾いてきているようでした。
雲は'のそのそ'と、あるいは'こそこそ'と、撤退を開始しだしたのは間違いありません。
雲が撤退し始めたことに気付いたのを雲に悟られないように、ぼくたちは静かに、出来るだけゆっくりと食事を摂り、テントをたたみ、登山口へと向かいました。


雲上の楽園へ
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出発の準備をしてると、偶然の一致におたがいビックリ!。

ぼくがこのスパッツを買った場所は、20年前大阪梅田のロッジです。
J君もたぶん同じころにロッジ(京都)で買ったようで。
なんだか幸運の女神が微笑んでくれているかのような出来事に嬉しくなりましたが、登山口はキャンプ地よりもさらに標高が高く、ぼくたちは再び霧に包まれてしまいました。
ぬか喜びだったのか・・・。

スパッツ+カッパ装着で、登山開始。
霧にさらされた藪が、すぐに下半身を濡らし始めます。
道は明瞭なれど、やたらと跨ぎを強いられるキツい登り。

そうそう、J君はミック(from Poser)がモデルを務めます
しばらくは腰を下ろせるような場所もなく、ひたすら高度を稼いで行きます。
やっと現れた平らな場所。

小休止して再び霧の中の登行を開始。
霧のせいで温度が低く、汗をかかないのだけが救いです。
しばらくすると、見上げる上空に変化のきざしが。
明らかに霧は薄くなっており、高い木々から落ちてくるしずくはいつの間にか止んでいました。
予感めいたものがぼくらの中にわき始めます。
さらに歩を進めていくと、予感が現実のものとなる瞬間が、今まさに目の前に訪れようとしていました。
霧が晴れ、そこには青い空が・・・。
はい松と笹薮の尾根を抜け、一番目の雪渓を前にして、ついにぼくたちは雲の上に飛び出しました。
感慨無量。こみ上げてくる感動。

これより上に、雲はない。

真駒内コースとの合流地点をすぎ、南狩場山の肩に出ると、日本百名谷のひとつに数えられる須築川(すっきがわ)の大渓谷を見下ろす岩場に出ます。
吸い込まれそうな眺望に、J君の動きがヘン。

稜線の道はまず南狩場山へ続きます。
南狩場山なんて崖にしか見えないんだけど、なぜか夏道はトラバースせずに山頂を踏むルートになっています。
なので道筋は岩の間を縫うように付けられています。
あぁ、この岩がいま動き出したら・・・。

ここまでくると森林限界に近づきつつあるのか、奇妙なシェイプの木々が目立ちます。
ジョーバ(R)の木と命名。
ぼくのモデルは3度目の登場、ジェームス(from Poser)です。
メデューサヘッドの木と命名。

南狩場を抜けると木々は絶え、雲上の大草原が広がるばかり。
花季にはまだ早いけど、見渡す限りのイワイチョウの大群落。
(黄色いのはキンポウゲ)

お花畑になってるなだらかな尾根を行くと、忽然と現れる親沼。

サンショウウオが今まさに孵化を始めていました。

その先の子沼をすぎ、旧道コースと合流すると、もう山頂は目の前です。
山頂の鳥居がお出迎え。

苦節十ウン年。
残雪の多さに2度にわたり敗退した狩場山に、7月1日 12時51分 ついに登頂を果たしました。
T.I.M?。
山ちゅうか火やんけ。

目国内岳ほどじゃないけど、山深さを味わえるシブい展望をどんぞ。
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(1880KB;要Flash;別窓で開きます)
地球の自転とは切り離された、自律的な時間が流れる山頂で、現実のものとなった大雲海を見下ろしながら、思いおもいの風景を目に焼き付けます。

昼メシの一部を車に置き忘れたJ君に、鳥のエサのような行動食をあげてしまうと、スニッカーズ1本だけが残りました。
もし遭難したら、これ1本で食いつなげないとと思うと、腹はへってたけど食べられず、ザックにしまいました。
名残惜しいけれど、登りに4時間も掛けてしまったぼくたちは、あまり長居はできません。
下山路の無事を祈って。
じゃ、下りますか。

振り返りふりかえり、雲海を見やる。

あの霧雨の夜、こんなにも晴れ渡る空と絶景を、誰が予想できようか。

眺めのよい場所では何度も立ち止まり、遠くの山にまた思いを馳せます。

やがて稜線を下りきり、笹藪の斜面に立つと、狩場山ともお別れです。
ぼくらは再び、雲海の下へ降りていきました。

こんなにもドラマチックな気象変化に遭遇できる登山、そうそうあるもんじゃありません。
オホーツク海高気圧=大雲海発生 の法則は、神話となって語り継がれていくことでしょう。
投稿者 hamayo : 23:43 | コメント (5) | トラックバック
2007 - 7 / 5
J君とキャンプ 電気ジンギスカンは大雲海の夢を見るか
爆釣でウッキッキーのぼくたちだけど、メインは明日の狩場山登山。
なのに、霧は晴れるどころか深くなるばかり。

でもまぁ今夜はとりあえず、じゅうじゅう肉焼いてたらふく食べて、ゆっくり眠るしかないよな。
じゅうじゅう
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いちおうキャンプ場ガイドにも載ってるキャンプ場だけど、こんな日にキャンプするやつはやっぱりおりませぬ。
本当ならこの向こうに狩場山がそびえてるはずなんだけど・・・。

そんじゃまぁ、雨のしのげる東屋でじゅうじゅう始めますか。

実は寿都町でお肉を仕入れる予定でいたのだけど、寿都に肉屋なんて無さそうだし、あっても朝早くてやってないんでないの?、という判断で、コンビニでお肉を買ったんです。
ところが、なんと寿都には肉屋あったんですね。
それもかなり立派なのが。
ま、コンビニのお肉も決して悪くはないです、
それに、ジンギスカンのタレでじゅうじゅうしてしまうと、肉の善し悪しなんてほとんど分からなくなるし(笑)。
体動かした後のお肉は美味いですな。

あ、モデルはまたも登場ジェームス君(from Poser)です。
ジェームス君、どんどん顔がイマイチになってくるぞい(笑)。
J君のほうは、、、食うよりも撮影のほうが大事なようで。

網焼きでホルモン1袋。
ジンなべでジンギスカン2袋と、カルビ1袋。
もやしとピーマン。
もうおなかいっぱい。
閉めにうどん2玉用意してあったんだけど、今日の昼飯用に買ってあった巨大スジコおにぎりを食べるのを忘れてて、そいつを先に片付けたら、うどんは無理ですわい。
ジンギスカンの終わりって、だいたいこんな感じになってしまいますな。

モンブランもちゃんと食べましたよ。
J君は3人前の味噌汁の始末をつけました。
食った後は、今日の疲れを癒しに里にある千早川温泉へ。

「ちはや」じゃなく「ちはせ」と読みます。
こういう古ぼけた温泉、最近は少なくなっちゃったなぁ。

露天風呂は、霧の向こうから聞こえる蛙の合唱が耳に心地よく、とろけてしまいそう。

キャンプ地に戻ると、霧はいよいよ深く、そして震え上がる寒さ。
明日の晴天の望みはもはや絶たれた感が・・・。
もし上空は雲がなければ、陽が上がると徐々に霧は消えてくれると期待して、明日は遅めの出発にすることを決定。
幻想的な霧の賀老高原の夜は更けゆく。

オホーツク海高気圧=大雲海発生 の法則が滅びてないことを信じて。
投稿者 hamayo : 19:40 | コメント (3) | トラックバック
2007 - 7 / 4
J君と行く道南 爆釣リバーでウッキー!
J君と前々から計画していた、1泊2日の野良遊びツアー。
もう数週間まとまった雨が降っていない照り照りの北海道なのに、やはりというかなんというか、サハリン付近の上空1500mにあらわれた寒気はちっとも抜ける気配を見せないし、ここにきてオホーツク海高気圧が優勢になってきたりで、週末の天気はかなりビミョー。
まるで自分たちを鼓舞するかのように、ぼくはBlogのコメント返しにこんなことを書いたのが 3日前。

雨男たちはまたもジンクスを打ち破れないのか?。
山は「狩場山」と決めてあったので、そこへ行くまでの道中、アホでも釣れる川に連れてってくれというぼくのリクエストに、さてJ君どこへ案内してくれるのでしょう。
ビギナーズラック??
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朝5時に小樽を出発。
道南に向かうにつれて、天気は くもり→霧→霧雨→小雨 とじわじわ悪化していきます。
昼前にとある川に降りたって釣りを開始するも、まるで当たりが来ないので、さっさと見切りを付けてずんずん南下。
山深いとある山岳渓流に連れてこられました。
霧雨に煙る渓流に降り立ち、いざ釣りを開始。

はじめのうちは、当たりを感じつつもうまく合わせることが出来ず、なかなか釣り上げることが出来ませんでしたが、向こう合わせで最初の1匹目をついに!。
なんと美しいハラなのか、イワナくん。

あ、モデルは ジェームス君(from Poser)です。
J君の鬼の特訓のおかげでだいぶ勘が戻り、すこしずつ思ったところにルアーを落とすことが出来るようになってきました。

思ったところに落とせるようになると、向こう合わせながらもバンバン釣れるように。
ウホ。

ほれ!。

こりゃイイわい

合わせもだんだん自分のほうで合わせられるようになり、いわゆるひとつの爆釣(いちど言ってみたかった)ですな。
見てるとJ君はなんとなく途中でもう飽きてしまった感じ。
まー、それくらい釣れまくりなのですよ。
全部で20匹くらいは釣ったでしょうか。
短時間これだけ釣れば、ニジマスの引きとイワナの引きの違いも分かってくると言うもの。
美しいじゃないのニジマス君。

もちろんイワナ君も美しい。

遊んでくれてありがとう~。

これだけ釣れれば、霧雨なんて気にならんものです。
釣りは初めてじゃないけど、もう10年近いブランクがありました。
まさかここまで釣れるとは・・・。
釣りガイドJ君に感謝ですな。
さてさて、かなり奥まで入り込んだものだから、戻るのにも1時間以上かかります。
未練がましく良ポイントではまたルアーを投げながら、大満足の足取りで川を後にしました。
キャンプ編へ続く・・・




