« アリを巣ごとぶっつぶせ!アリメツ | メイン | 塩谷丸山 完全無欠の青空の下、二日酔い登山 »
2007年06月09日
Middle Of Nowhere

白夜には程遠いものの、いま時期の北海道はとにかく夜が短いです。
まさに Morning comes too early and nighttime falls too late. なのです。
これは Dream Theater ですが・・・。
むかし自転車で神戸まで帰ったとき、昼間に自転車を漕ぐと暑くて倒れそうになるので、夜明け前のいちばん涼しいときに思いっきり移動して、昼前には目的地について日陰で昼寝するという方法で走りました。
でも北海道内にいる始めのうちは、緯度も高いし夏至からまだそんなに経っていないしで、夜明け前に出発となると 2時半には起きるわけです。
朝のニュースのアナウンサーばりに早起きするのは辛かったけど、ほのかに紫色に白み始める東の空を見ながら車の途絶えた道路を自転車で走り抜けるのは、なかなかに荘厳な気分でした。
その時に、その時間にだけ聴いていたのが、Snake Charmer の Middle Of Nowhere でした。
この曲を聴くと、自転車を漕ぐという激しい運動のさなかにありながら、こころもからだもとても穏やかになり、あたかも山寺で朝の勤行をおこなっているかのような静謐な時間をもたらしてくれました。
副交感神経が荒ぶる交感神経をなだめている姿が目に見えるような気がしたものです。
それはサイクリングハイがもたらした幻覚かもしれないけど(笑)。
そのシチュエーションがこの曲を選んだのか、この曲が違う景色を見せてくれたのか、あるいはその両方なのか。
いずれにしても、その時の情景とこの曲との関係は、とても自然なものに感じられました。
立ち止まって夜明けをむかえるのではなく、自己の力で移動を続けながらその時間の中に内包されるという経験は、そう何度も出来るものではないです。
社会人ならなおさらです。
だけど今でもこの曲を聴けば、漆黒から群青、そして輝ける緋色へとつながる空のグラデーション、地球の自転と時間の流れ、風の温度が変化すること、肺を冷やす朝露の匂い、そして地平の一点から放たれる最も眩しい光。
そうしたものが目の前で三次元的に投射され、あのときと同じように副交感神経が優性になるのを感じることが出来ます。
そしてそれは、そういう気分になれるということは、また再びそういう経験を欲しているということであり、その機会が訪れることを静かに待っているということなのかもしれません。
曲の中で歌われるように、
Shining like a diamond,
So clear and so bright.
というような経験を。
投稿者 hamayo : 2007年06月09日 18:07
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://cosmeticpunk.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/227