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2006 - 10 / 2

最北の鉄路、宗谷本線 (2)


士別町からずっと、右に左にと寄り添ってきた天塩川と宗谷本線。
流れを90度西に向ける天塩川とは、幌延でお別れ。
鉄路はさらに北を目指します。


深い森林を抜け出た汽車は、サロベツ原野の酪農地帯を走ります。
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夕暮れ間近、下沼駅は、パンケトーへの入り口。
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「パンケ」と「ペンケ」は、北海道でよく見かける地名です。
パンケは「下」、ペンケは「上」を表し、トーは「沼」を表すアイヌ語です。
つまり下沼駅は、パンケトーをそのまま訳した駅名なんです。


そしてパンケ沼は、学生時代の野宿の思い出の場所。
今夜はここで寝ることにしよう。
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秋の陽はつるべ落とし。
茜色の空が汽車を染めます。
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やがて夜が落ちてきて、今日の日はさようなら。
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時間は回送列車とともにここを離れ、
水たまりは無音の闇を映します。
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パンケ沼のほとりにある野鳥観察小屋を、ちょいと失敬して今夜の宿。
遅い夕食、人口密度 0.1 の夜。
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せまい小屋の中にランタンのゴォーという燃焼音が響きます。
ひとりの夜にはとても心強い。


ランタンを消してシュラフにもぐり込むと、一瞬にして暗闇と沈黙が支配する世界が訪れます。


窓の外からときおり聞こえてくる水鳥の羽音が、かろうじてぼくをこの世界につなぎ止めてくれているようで、どんな鳥なんだろうかと想像していたら、いつの間にか眠っていました。

投稿者 hamayo : 2006年10月 2日 20:05

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コメント(3)

ご想像の通り、僕が道北を旅したときは
天北線も羽幌線も健在でした。

残念ながら、音威子府-浜頓別間だけ未走破のまま
廃線になってしまいました。

5枚目の写真
微妙な露出具合ですね。
これしかない、という露出です。

>トーは「沼」を表すアイヌ語です
だからオンネトーって言うんですか!
年老いた沼、今頃わかりました。(恥)
ひょっとして野鳥観察小屋のなかの人影はhamayoさんですか?
すご~い、すてき~ ^^

to DJさん

空がいい色に染まっているとき、うまいこと汽車が来てくれました。
というか撮り鉄的には、汽車が駅に着いたとき、ちょうどいい色に空が染まってくれた、ですね。


to 水仙さん

人影はぼくですよ。
ゆらゆらしてますけど。

本当は下沼駅で駅寝しようかと思ったのですが、なんかあまりにきれいに片付けられていて、まるでだれかの部屋のような雰囲気だったので、ちょっと気持ち悪くなって、ここで寝泊まりさせてもらいました。